粉瘤手術には、①紡錘形に皮膚を切除する方法 と、 ② くり抜き(ほぞ抜き)法 という二つの方法があります。
① 紡錘形に皮膚を切除する方法 は従来からの方法で、 粉瘤を袋ごとまるっと取り出せるくらい、 大きめに皮膚を切開して粉瘤を袋ごと切除します。
本日は、二つ目の ② くり抜き法 についてお話ししたいと思います。
くり抜き法 は、皮膚にわずか数ミリの穴をあけて、 その小さな穴からその何倍もある粉瘤の袋(嚢腫壁)を取り出す手術です。
この手術方法には大きなメリットがあります。
- 小さな切開で済む。
- 炎症をおこしている時でも切除できる。
- 適応を間違えなければ、手術時間が短く負担が少ない。
さらには、粉瘤が体のどの部位にできているのか? 綺麗に治りやすい場所か?
どのくらいの大きさか? ケロイド体質はないか? 炎症を頻回に繰り返しているか? 等々…
総合的に判断して、 二つの方法のどちらが適しているのかを選びます。
当院では、頭から足裏まで、全身どの部位にできた粉瘤でも対応可能です。
形成外科が専門ですので、なるべく傷が目立ちにくい切開を心がけています。
こんなに簡単にとれるのであれば、もっと早く切除しておけばよかった!との声を頂戴することも多いです。
粉瘤の治療法は手術になります。治療に抵抗がある方、恐怖心がある方もいらっしゃるかと思います。まずはどうぞお気軽にご相談ください。